家庭や小さなオフィスで、ITを活用して仕事する業態を指すSOHO。組織に縛られない自由な就業での自立を目指す、そんな人たちを支援しているのが富山県SOHO協議会(東海裕慎代表幹事)だ。「地位を確立するには会員のレベルアップが不可欠」と、情報交換や勉強会に励む。
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―SOHOの現状は。
東海 価値観が多様化した現代は、自分のライフスタイルに合わせて働き方も選べる時代。SOHOは実践的・専門的な知識や能力を発揮できる一方で、自分らしい生活バランスが保てるという利点から、国内でも就業者数が増加傾向にあります。当初は主婦の内職程度のイメージが強かったのですが、最近ではフリーのプログラマーやデザイナーなど専門技能を身につけた人も多く、徐々に社会的に認知されつつあります。
―県協議会の目的は。
東海 SOHOの地位向上を目指し、会員の交流を通してネットワークを広げることが基本方針。また、情報交換によって知識を共有し、経営基盤を固めるための勉強会・相談会を開く役割もあります。6年前に女性2人が発起人となって設立したころは主婦中心でしたが、現在は7割が男性会員。会員数は70人で、Webデザイナーとシステムエンジニアが各3分の1、その他はパソコンインストラクターなどです。|活動内容というと。東海 交流会に重点を置いており、2カ月に1回開催しています。ゲスト講師を招き、営業や経営・法律問題などをテーマにセミナーを開くと同時に、意見発表会も。会員のスキルアップを図る狙いですが、いかに魅力的なテーマを選定するかで苦心します。また、普段はメーリングリストを活用し、新技術などについて情報交換しています。このほか昨年度には、県内事業者を顕彰するSOHO大賞を創設したほか、北陸3県でのSOHO交流会も立ち上げました。
―会の運営で重視していることは何ですか。
東海 当協議会がスペシャリスト集団として認められるためには、会員による自発的な勉強会やプロジェクトが生まれることが望ましいと考えています。会員自身が得意分野でのスペシャリストを目指す、あるいは専門技能で社会貢献するという明確な意思を持たないと、単なる労務提供だけに終わってしまいますから。幸い最近では県からの補助金のほか、支援していただける賛助会員企業も増えてきました。
―今後の計画・目標は。
東海 会員が自発的に動く仕組み作りのためにも、交流会をもっと頻繁に開いていきたいと思っています。そして会員のレベルアップを図り、仕事の依頼が来るような協議会にしたいのです。そのためいろんな団体と交流してPRする一方、ホームページを活用して会員情報をオープン化するのも課題です。まだまだ協議会の知名度が低い現段階では原則的に会員への仕事の斡旋はしていませんが、ゆくゆくは県内企業と会員とを結ぶパイプ役にもなっていきたいと思っています。